輸入車(外車)に使用する燃料は、基本的にハイオクガソリンを使います。
日本車はほとんどの車種がレギュラーガソリンですが、輸入車の場合はほとんどの車種がハイオクガソリンです。
(日本車でも一部ターボ車はハイオク仕様車がありますし、輸入車でも一部日本向けにレギュラー仕様にしている車種もあります。)
ハイオクガソリンは「無鉛プレミアムガソリン」、レギュラーガソリンは、「無鉛レギュラーガソリン」と呼ばれたりします。
無鉛というのは鉛を使っていないという意味で、昔はガソリンに鉛を混入していたのですが、猛毒で危ないので現在では無鉛ガソリンが一般的です。
ガソリンスタンドの価格表示では、ハイオクガソリンの方がレギュラーガソリンよりも20円程高いですね。
さて、ハイオクガソリンとレギュラーガソリンでは、一体何が違うのでしょうか?
ガソリンには「オクタン価」と呼ばれる性能指標があります。オクタン価とはガソリンの異常燃焼に耐える性能を示すもので、オクタン価が高いほど異常燃焼(ノッキング)しにくいガソリンという意味になります。
ガソリンはハイオクの方がオクタン価が高く、高出力・高圧縮のエンジンに使用しても異常燃焼しにくいという性質があります。
読んで字のごとく、ハイオク=ハイ(高い)・オク(オクタン価)です(^^)
ハイオク | レギュラー | |
---|---|---|
オクタン価 | 100 | 90 |
日本のハイオクはオクタン価が「100」です。レギュラーはオクタン価が「90」と定められています。
しかしヨーロッパなどの海外で、一般的に使われているレギュラーガソリンのオクタン価は「95」です。日本のハイオクガソリンに相当します。
つまり、日本のレギュラーガソリンではオクタン価が低すぎるので、ハイオク仕様の輸入車にレギュラーガソリンを使うと、エンジンに異常が起きる可能性が高いのです。
またもしガソリン代を節約したいというのであれば、ハイオクガソリンとレギュラーガソリンを半分ずつ入れるという方法があります。
ハイオクガソリンのオクタン価が「100」、レギュラーガソリンのオクタン価が「90」ですので、半分ずつ入れればちょうどヨーロッパのオクタン価「95」になります。これならエンジンに悪影響がでることはありません。
ハイオクガソリンとレギュラーガソリンを比べた場合、ハイオクガソリンは着火しにくい、レギュラーガソリンは着火しやすいという性質があります。
そのためハイオク仕様の輸入車にレギュラーガソリンを入れると、
ノッキングが起きる!
という不具合が発生します。
ノッキングというのは異常燃焼の事で、エンジンというのは「ドンッドンッ!」という規則的なタイミングで爆発していますが、この爆発のタイミングが一瞬早すぎたり遅くなったりして、エンジンがギクシャクするのです。
しかし車のエンジンにはノックセンサーというセンサーが取り付けられており、ノッキングが起きると着火タイミングを自動的にずらして、ノッキングが起きにくいようにしてくれるわけです。
しかし着火タイミングをずらすわけですから、エンジンの出力は本来の出力よりも必然的に低下することになり、実測で5~30%ほど低下すると言われています。
ですので、ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを使用した場合、ノックセンサーがついているのですぐにエンジンが壊れることは少ないですが、確実に出力は落ち、長期的に使用するとエンジンに悪影響を及ぼす可能性が高いです。
よく燃料代の節約をするため、ハイオク仕様の輸入車にレギュラーガソリンを入れることを考える人が多いようですが、エンジン出力が低下しますので燃費も落ちますから、結局のところ燃料代はほとんど変わらないという結果になることが多いようです。
やはり車はその車のエンジンに合った燃料を入れることが最も良いので、輸入車にはきちんとハイオクガソリンを入れてあげましょう!
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